研究課題/領域番号 |
17380085
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
隅田 明洋 北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (50293551)
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研究分担者 |
梅木 清 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (50376365)
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キーワード | 機能的・構造的樹木モデル / 光合成 / シュート群 / シュート構造 / シュート枯死 / 樹木群成長シミュレータ / 道・大枝3次元構造 / フェノロギー |
研究概要 |
1、野外における枝構造の調査:ダケカンバ林において、可視光レーザー測距計付測量機器を用い、樹木群の幹・大枝の3次元構造測定に関する予備調査を行った。この機器により一人でほぼ問題なく樹木の大枝構造が測定可能であることが確認された一方、出力の強い可視レーザー使用機器の安全上の構造の問題により、樹木個体間の空間的相互作用解析のための測定上の戦略として、森林の全個体を測定するのではなく競争により生育が衰えつつある個体の構造に着目した測定を行う方針へと変更した。また、常緑広葉樹5種(タブノキ、ヤブニッケイ、シロダモ、ヒサカキ、スダジイ)でシュートの伸長と開葉落葉のフェノロジーを観察した。また、3次元計測システムによるシュート構造測定について検討した。 2、既得データの解析方法の検討:既得のシラカンバのシュート構造の測定データを、枝の定常クラスター発達に関する既存のモデルに適用する上での問題点を検討した。測定データはモデルに適用するためのデータは十分得られているが、膨大な量のデータをモデルに組み込むためにデータを整理する必要があり、これに取り組んだ。 3、既得データのシミュレーション等による解析:シラカンバのシュートの枯死のパターンを解析した。個々のシュートは個別に枯死するのではなく、シュート群がより大きなかたまりとなった枯死が生じており、特に、3年生シュートを基部とするシュート群が枯死する確率が高いことが明らかにした。この結果を国際誌に論文として発表した。 4、樹木群成長シミュレータの開発:幹と一次枝によって個体を表現する樹木モデルを使い、林分レベルで光合成を計算するシミュレータを開発した。また、個葉・シュートレベルの詳細な3次元構造と開葉・落葉・光合成のフェノロジーから稚樹1個体の1年間の光合成を計算するシミュレータを開発した。
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