研究課題
抵抗性アカマツで抵抗性グレードが最も高い3家系(吉備77、国見31、総社39)と、対照として非選抜の2家系(県佐伯102、県児湯108)を選び、樹高60〜150cmの2年生実生苗のシュート先端に7月26日、マツノザイセンチュウ(島原系統)を5000頭接種した.接種木を定期的に採取し、皮膚と木部組織内の線虫分布と密度増加を追跡した。接種直後は、抵抗性家系の組織における分散阻害効果は明確ではなかった。接種22日後以降、線虫が検出された個体数は、非選抜家系で多くなった。抵抗性3家系では、線虫検出個体および検出カ所が減少した。接種22日後以降に抵抗性家系で線虫分布が減少したことから、それに先だって線虫の移動や増殖を阻害する物質が増加したことが示唆された。これらの試料のうち、非選抜家系として県佐伯102、抵抗性グレードが最も高い家系から、総社39を選び、RNAを抽出した。RNA抽出条件を検討したところ、その収率は県佐伯102>>総社39であった。両者の発現遺伝子パターンの違いを現在分析中である。また、新たな抗線虫成分の検索・分析を行っている。
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