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2005 年度 実績報告書

ポプラあて材形成におけるキシログルカンエンドトランスグルコシラーゼ反応の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17380108
研究機関京都大学

研究代表者

林 隆久  京都大学, 生存圏研究所, 助教授 (70231529)

研究分担者 馬場 啓一  京都大学, 生存圏研究所, 助手 (20238223)
吉田 正人  名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助手 (30242845)
近藤 禎二  京都大学, ・材木育種センター育種部育種工学課, 課長 (20370827)
望月 正雄  大阪大学, 大学院・生命機能研究所, 特任助手 (20379085)
金子 尭子  日本女子大学, 理学部, 教授 (80060680)
キーワードエンドトランスグルコシラーゼ / 重力屈性 / キシログルカン架橋 / G層 / pttXET16B
研究概要

木部G層におけるキシログルカンエンドトランスグルコシラーゼ(XET)反応を明らかにし、XET・キシログルカン複合体生成が、重力屈性の力学的変化に及ぼす影響を解析した。キシログルカナーゼを過剰発現したものは、キシログルカンの架橋が除かれ、一次壁における塑性伸展性は増大したが、二次壁におけるヤング率は高くなった。これにより、引張応力で起上り、重力屈性を発現するあて材G層の力学的性質を求めた。その結果、応力開放ひずみは、キシログルカナーゼを過剰発現することによって減少することが明らかとなった。このことから、キシログルカンがG層のセルロース繊維を架橋することにより、引張あて材の応力発生に極めて重要な働きをもたらすことが示された。G層はセルロースによって引張り応力を発生させるが、それに張力を与えるのがキシログルカン架橋であるならば、あて材の引張応力はキシログルカンによって決定されていることになる。分化中引張あて材の新生面において、キシログルカンの抗体は反応し、その存在は確認できた。XETに対する抗体は反応しなかったため、新生面においては酵素量が少ないことが考えられた。二次元電気泳動後、XET画分のプロテオミック解析を行った。その結果、13個のアイソザイムのうち、pttXET16Bがあて材で高度に発現していることが示された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 糖鎖分解酵素の過剰発現によるセルロースとキシログルカンの機能解明2005

    • 著者名/発表者名
      林隆久, 馬場啓一
    • 雑誌名

      植物生長調節 40

      ページ: 167-174

  • [雑誌論文] Cellulose metabolism in plants2005

    • 著者名/発表者名
      T.Hayashi, K.Yoshida, Y.W.Park, T.Konishi, K.Baba
    • 雑誌名

      International Review of Cytology 247

      ページ: 1-34

  • [雑誌論文] Callose Syndromes2005

    • 著者名/発表者名
      T.Hayashi
    • 雑誌名

      http://www.glycoforum.gr.jp/science/word/glycobiology/PS-A03E.html

      ページ: A03

  • [雑誌論文] Precautions for the structural analysis of the gelatinous layer in tension wood2005

    • 著者名/発表者名
      B.Clair, K.Baba, J.Sugiyama, J.Gril B.Thibaut
    • 雑誌名

      IAWA Journal 26

      ページ: 189-195

  • [図書] The Science and Lore of the Plant Cell Wall - Biosynthesis, Structure and Function2006

    • 著者名/発表者名
      Hayashi, T
    • 総ページ数
      355
    • 出版者
      Brown Walker Press, Florida USA

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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