・Edwardsiella tardaのGAPDHの全アミノ酸シーケンスを決定した。大腸菌等主要腸内細菌群細菌とのGAPDHのアミノ酸シーケンスの比較を行った結果、Eschericha coli、Salamonella enterica、Shigella flexneriとは80%、Vibrio choleraeとは91%の高い相同性を示した。 ・主要な魚類病原性細菌のGAPDHとのアミノ酸シーケンスの比較は実施中である。 ・大腸菌系を用いたEdwardsiella tardaのrGAPDH(リコンビナント生成GAPDH)の精製法を確立した。酵母の発現系を用いたrGAPDH生成と糖鎖付加は実施継続中である。 ・rGAPDHの大量生産法について、大腸菌を使用する方法についてはほぼ確立することができた。酵母を使用する方法については実施継続中である。 ・rGAPDH(大腸菌発現)をヒラメに経口投与し、エドワジェラ症に対する免疫効果の確認を行ったが、まだ再現性の点で十分な効果が示されるとはいえない実験状況であるため、18年度に実施を重ねて結論を得ることとしたい。 ・rGAPDH(大腸菌発現)をヒラメ・マダイ・ニジマスに対して注射法により免疫し、抗体の産生を確認した。主要病原細菌に対する防御効果の検討は実施継続中である。 ・rGAPDH免疫による、細菌以外の魚類病原体に対する防御効果の検討は実施できていない。18年度に実施する予定である。
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