研究概要 |
プロテオーム関連の研究(平野、森担当) 1.DIGEによる解析。成長段階(幼魚、中型、成熟直前)に応じて遺伝子組み換え体とそのコントロールより腸、肝臓、脳下垂体を取り出し、液体窒素に入れて固定する。固定後、組織を破砕し、蛋白質を分離し一定量の蛋白質に対し蛍光色素を結合させDIGEを行う。 2.蛋白質の同定。DIGEの結果、微量に変化した蛋白スポットをゲルより切り抜き、ESI-QTOFMSMSなどにかけて蛋白質の質量分析データーよりその蛋白の同定を行う予定である。 その結果、腸に関しては新規なタンパクが多く同定には至らなかった。肝臓に関しては明確な違いが得られ現在、論文作成中である。 トランスクリプトーム関連の研究(森担当) 昨年度までにサブトラクションとアレー解析により脳下垂体、肝臓、腸などでどのような遺伝子の発現が見られるのかが明らかになってきた。しかし、Cy3とCy5のスワップを行った時にCyの蛍光強度の差によりデーターの一部に矛盾が生じたため今年度は再度データーの解析を行うことを目的とした。その結果、肝臓では良好な結果を得ることが出来たため、General Comparative Endocrinology,151,42-54(2007).に論文を投稿した。
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