研究分担者 |
栗原 伸一 千葉大学, 園芸学研究科, 准教授 (80292671)
丸山 敦史 千葉大学, 園芸学研究科, 准教授 (90292672)
西山 未真 千葉大学, 園芸学研究科, 助教 (70323392)
霜浦 森平 千葉大学, 園芸学研究科, 助教 (40372354)
廣瀬 牧人 沖縄国際大学, 産業情報学部, 教授 (20279417)
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研究概要 |
本研究では日本、中国、欧州、米国での各種食品に対するトレーサビリティの取組の実態を明らかにするとともに,どのような情報の提供が要件とされているのか,情報の信頼性を保証するためにどのような手段が取られているのか,実際にどのように情報が添付され,ラベルにはどのような情報が盛り込まれているのかを明らかにする。さらに,それらの情報が消費者に安心を提供するためにどの程度役に立っているのか,消費者が実際に安心を感じるのはどのようなときなのかを,国際的な比較分析を通し実証的に明らかにする。平成19年度の前半では,平成18年度の研究課題として実施した食の「安心」に関する消費者意識調査の分析と取りまとめを行なった。後半では,トレーサビリティ等の高度食品安全システムへの取り組み状況を把握するための資料の取りまとめと訪問調査を,国内と中国で行なった。国内については,既に多くの報告事例があり,また,代表研究者がトレーサビリティと関わりがある組織に多く参加していることから,まずは,既に収集されている情報を整理し,不足な事項については新たな企業調査を実施し,それらの結果を取りまとめた。次に,この国内資料の整理、分析の結果に基づいて,海外調査での質問のbaselineとframeworkを決定した。この分析枠組みに基づき,中国、北京,米国、フロリダ州において食の安全、安心に関するアンケート調査を実施した。これらの海外研究の成果を取りまとめ,わが国の食の安全、安心意識との比較を行ない,食のグローバル化に対応しうる食品安全政策の課題と方向性について議論を行なった。
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