研究課題
平成18年度は、繊維分析については国際基準の観点からaNDF分析法への移行が趨勢となっているものの、耐熱性α-アミラーゼの添加方法については一定の基準は提示されていない。そこで、耐熱性αアミラーゼであるSIGMA3403の添加方法をトウモロコシデンプンとトウモロコシ穀実を用いて検討した。その結果、中性デタージェント溶液はA3403を添加せずにトウモロコシデンプンをほぼ100%溶解した。一方、トウモロコシ穀実ではA3403を試料0.5g当たり0.5ml以上添加することで100%に近いデンプン分解を得た。さらに、飼料特性のデータが少ない豆乳粕とビール酵母細胞壁について飼料特性評価に関するデータ蓄積を行なった。その結果、豆乳粕はエーテル抽出物含量は10%前後と高く、粗タンパク質含量も20%を越える高エネルギー飼料である。ビール酵母細胞壁は繊維含量と粗タンパク質含量に富み、A+B1とB3画分比率の高い易溶解性タンパク質とバイパスタンパク質を多く含むことが明らかとなった。また、トウフ粕、ビール粕、飼料イネの成分組成の再評価を行うとともに、近赤外分析のための検量線をそれぞれ作成した。その結果、トウフ粕やビール粕の粗タンパク質含量やエーテル抽出物含量は日本標準飼料成分表(2001)に記載されている値とほぼ同程度であった。しかし、トウフ粕、ビール粕、飼料イネの繊維成分含量のレンジは全体的に広く、中でも飼料イネの有機物含量は16%の大きな幅があった。また、作成した検量線の相関係数はいずれの飼料成分も0.88以上を示した。さらに、ビール粕や飼料イネの総繊維含量を除き標準誤差は0.73以下で検量線として有効であると判断できた
すべて 2006
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日本畜産学会報 77
ページ: 215-224