• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

遺伝子改変マウスを用いたSox17/18の血管形成の分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17380175
研究機関東京大学

研究代表者

金井 克晃  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30260326)

研究分担者 九郎丸 正道  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00148636)
多屋 長治  (財)東京都医学研究機構, 実験動物研究部門, 研究員 (90175456)
田島 陽一  (財)東京都医学研究機構, 臨床遺伝学研究部門, 研究員 (00300955)
キーワードSOX17 / SOX18 / 血管形成 / 遺伝子改変マウス / モデル動物
研究概要

我々は、血管形成におけるSoxサブグループFの遺伝子の相補的な役割を検討するため、SoxサブグループFの遺伝子のコピー数を減少させた二重改変マウス(Sox17^<+/>-/Sox18-^/-)を作出し、解析を行なってきた。その結果、Sox17^<+/>-/Sox18-^/-マウスの半数が、血管形成異常を伴う肝臓辺縁部の壊死、腎臓髄質外帯の萎縮/水腎症により生後2週齢までに致死となること、残りの成熟個体においても、肝臓、腎臓の血管分岐異常の他、卵巣の機能不全(黄体の無形成)により不妊となることが明らかとなった。そこで、我々は、本年度からSox17^<+/>-/Sox18^<+/>-雌マウスをSox17^<+/>-/Sox18-^/-雄と交配することにより、両遺伝子欠損(Sox17-^/-/Sox18-^/-)胚を作出し、両遺伝子欠失による胎齢8.25〜9.0日における血管形成の異常についてanti-PECAM抗体によりwhole mount免疫染色により表現型解析を行なった。その結果、両遺伝子欠損(Sox17-^/-/Sox18-^/-)胚は、胎齢8.25日齢までSox17-^/-と比較して形態的な差異は認められたが、胎齢8.5日齢になると、明らかな心臓のloopingの異常を呈し、Sox17-^/-/Sox18^<+/>-、Sox17-^/-胚と比べ著しい静脈洞の拡張が観察され、Sox17は、Sox18と供に初期の心臓形成に共同して機能している事が明らかとなった。現在、胎齢8.25〜9.0日の血管形成におけるサブグループFメンバーの詳細な発現パターンの解析を同時に行なっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Crucial transcription factors in endoderm and embryonic gut development are expressed in gut-like structures from mouse ES cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Matsuura, R. et al.
    • 雑誌名

      Stem Cells 24・3(in press)

  • [雑誌論文] ホールマウントin situハイブリダイゼーション-up to date2006

    • 著者名/発表者名
      金井, 川上, 平松, 金井
    • 雑誌名

      組織細胞化学2006 (印刷中)

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi