研究課題/領域番号 |
17380176
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
田中 実 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 教授 (90024736)
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研究分担者 |
太田 能之 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 助教授 (00277667)
古田 洋樹 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 助手 (30366794)
山本 一郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, ポストドクター (00424763)
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キーワード | GPR39 / cDNAクローニング / 組織発現 / 消化管運動 / IGFBP-4 / 成長ホルモン受容体 / 矮性鶏 / 肝臓 |
研究概要 |
1.ニワトリにおけるグレリン受容体(GHS-R)ファミリーGPR39の構造と組織発現分布 哺乳類においてグレリン受容体(GHS-R)と構造の類似する受容体としてリガンド不明のGPR39の存在が知られている。そこでニワトリにおけるGPR39のcDNAをクローニングし、その構造と組織発現分布を明らかにした。GPR39mRNAは成鶏において十二指腸を初めとする消化管および卵管、子宮において強く発現していた。ニワトリのグレリンは消化管の蠕動運動の調節に関与していることが明らかになっているが、GPR39の十二指腸における発現量は孵化後急激に増加した。したがってGPR39もグレリン受容体とともに消化管運動の調節に関与していると考えられる。 2.ニワトリ肝臓におけるインスリン様成長因子(IGF)結合タンパク質-4(IGFBP-4)の成長ホルモン非依存性発現 成長ホルモンの成長促進作用は肝臓でのIGF-Iの合成促進を介して発揮されるが、IGF-Iの生理作用は数種類の分子種が存在するIGFBPにより調節されている。ニワトリにおいて肝臓で主に産生されるIGFBP-4について、成長ホルモン受容体欠損鶏の肝臓におけるmRNAの発現を調べたところ発現が全く観察されず、IGFBP-4遺伝子のニワトリ肝臓における発現は成長ホルモンの作用に完全に依存していることが明らかになった。
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