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2007 年度 実績報告書

人畜共通新興再興感染症に対する新規療法戦略

研究課題

研究課題/領域番号 17380179
研究機関東京大学

研究代表者

堀本 泰介  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00222282)

研究分担者 五藤 秀男  東京大学, 医科学研究所, 助教 (50323639)
高田 礼人  北海道大学, 人畜共通感染症リサーチセンター, 教授 (10292062)
安田 二郎  科学警察研究所, 法科学第一部, 室長 (10282518)
下島 昌幸  東京大学, 医科学研究所, 助教 (10422411)
キーワードインフルエンザ / ワクチン
研究概要

今日,人類は新興再興感染症の脅威に晒されている。そのほとんどは人畜共通感染症である。本研究では,特に呼吸器侵襲性感染症に効果的な人体,あるいは動物用の新規療法の研究開発を目的とする。昨年度まで,多価ワクチンをにらんだインフルエンザベクターワクチンの開発のみならず,高病原性鳥インフルエンザウイルスのワクチン開発の緊急性に鑑み,その不活化ワクチン作製のためのシードウイルス候補株の構築に関する研究を実施した。その結果,ワクチンシードウイルスの製造母体である発育鶏卵での増殖性は,HA-NA機能バランスとウイルスゲノムの転写,複製を司るポリメラーゼ蛋白質の機能に依存すること,また,パンデミックが発生時に予想される発育鶏卵供給量の減少,停止に対応する培養細胞(MDCK細胞)を母体とする場合のウイルス増殖には,ポリメラーゼ蛋白質のPB2サブユニットと非構造蛋白質NS1が,ウイルスの増殖性を左右することを見出した。本年度は,その培養細胞増殖メカニズムを明らかにするために,各種レポーターアッセイ系を用いて解析したところ,PB2の360番目のアミノ酸がウイルスのMDCK細胞での増殖性を規定すること,また,NS1の55番目のアミノ酸がMDCK感染細胞に誘導されるインターフェロン活性を阻害し,その結果ウイルス増殖が高まることを発見した。これらの知見が今後の培養細胞における効果的なワクチン産生に大いに貢献することを期待する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] An adenoviral vector-mediated reverse genetics system for influenza A virus generation2007

    • 著者名/発表者名
      Ozawa M, et. al.
    • 雑誌名

      J Virol 81

      ページ: 9556-9559

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Enhanced growth of seed viruses for H5N1 influenza vaccines2007

    • 著者名/発表者名
      Horimoto T, et. al.
    • 雑誌名

      Virology 366

      ページ: 23-27

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 新型インフルエンザワクチンの開発2007

    • 著者名/発表者名
      堀本 泰介
    • 雑誌名

      治療学 41(10)

      ページ: 59-62

  • [学会発表] アデノウイルスベクターを用いたA型インフルエンザウイルスのリバースジェネティクス法2007

    • 著者名/発表者名
      小澤 真, ら
    • 学会等名
      第55回日本ウイルス学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-10-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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