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2008 年度 実績報告書

人畜共通新興再興感染症に対する新規療法戦略

研究課題

研究課題/領域番号 17380179
研究機関東京大学

研究代表者

堀本 泰介  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00222282)

研究分担者 五藤 秀男  東京大学, 医科学研究所, 助教 (50323639)
キーワードインフルエンザ / ワクチン
研究概要

人類は新興再興感染症の脅威に晒されている。そのほとんどは人畜共通感染症である。本研究では、特に呼吸器侵襲性感染症に効果的な人体、あるいは動物用の新規療法の研究開発を目的とする。本年度は、高病原性鳥インフルエンザウイルスのワクチン開発の緊急性に鑑み、その不活化ワクチン作製におけるシードウイルス候補株の構築に関する研究を継続した。H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスは、現在までにいくつかの異なった遺伝子集団(クレード)に進化している。それに伴い、ウイルス抗原性が変化している。そこで、各クレードのワクチンを試作し、それらの交差抗原性をマウスモデルで検証した。その結果、全てのワクチンは別のクレードのウイルスの感染に対し、一例を除き、完全なあるいは部分的な交差反応性を示すことがわかった。クレード2.2のワクチンは、クレード2.3.4のウイルスの感染を防御できなかった。一方、特に、クレード2.1ワクチンは非常に広範な交差抗原性を示すことがわかった。したがって、現在備蓄されているワクチンは、ある程度抗原性が異なるウイルスによるパンデミックが発生した際にも、バックアップワクチンとして有効であることが推測される。これらの知見は今後の効果的なワクチン産生に大いに貢献するものと期待できる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cross-clade protective immunity of H5N1 influenza vaccines in a mouse model.2008

    • 著者名/発表者名
      Murakami S
    • 雑誌名

      Vaccine 26

      ページ: 6398-6404

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Growth determinants for H5N1 influenza vaccine seed viruses in MDCK cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Murakami S
    • 雑誌名

      J Virol 82

      ページ: 10502-10509

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sublingual vaccination with influenza virus protects mice against lethal viral infection.2008

    • 著者名/発表者名
      Song J-H
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci USA 105

      ページ: 1644-1649

    • 査読あり
  • [学会発表] Growth determinants for H5N1 influenza vaccine seed viruses in MDCK cells.2008

    • 著者名/発表者名
      Murakami S
    • 学会等名
      XIV. International Congress of Virology
    • 発表場所
      Istanbul
    • 年月日
      20080800

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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