研究課題
核内レセプターの1つであるエストロゲンレセプター(ER)の分解メカニズムを解析し、CHIPと呼ばれるユビキチンリガーゼがERの分解を制御していることを突き止めた。CHIPはシャペロン蛋白質と共にERに結合し、構造的に変異のあるレセプターを選択的に分解し、その品質制御に関与していることを明らかにした(Tateishi et al., EMBO J.)。また、CHIPがリガンド濃度低下時のER依存的転写の活性抑制に関与していることも同時に明らかにした(Tateishi et al., Mol. Cell. Biol.)。さらに、新規ユビキチンリガーゼNRDFを見出し、ノックアウトマウスを作成した。NRDFノックアウトマウスは胚性致死を示すため、現在そのメカニズムを解析中である。NRDFとの相互作用因子を精製し、同定したところ、NuRD複合体の構成因子が同定されている。したがって、NRDFはNuRD複合体をユビキチン化する可能性が考えられるが、確たるデータは得られていない。今後検討を進めることを予定している。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (4件)
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