研究課題
基盤研究(B)
本研究は、セカンドメッセンジャーとして未だ不明な点の多いcADPRが関与する情報伝達機構を開明のためのツール、さらに創薬リード化合物となりうるcADPR類縁化合物の創製を目的とした。cADPRの安定等価体としてサイクリックADP-カーボサイクリックリボース(cADPcR)を既に開発した。cADPcRは、ウニ卵、神経細胞においてはcADPRを凌駕する強力なCa^<2+>動員活性を示すが、T-細胞ではほとんど活性を示さない。この原因をアデニン部のpKa値またはカーボサイクリックリボース部のコンホメーションにあるものと推論し、T-細胞でも有効な類縁体として、N1-4-チオリボース体及びN1-不飽和カーボサイクリックリボース体等を設計し、その合成を計画した。N1-不飽和カーボサイクリックリボース体の合成に成功し、T-細胞でも有効なことを確認した。N1-4-チオリボース体については、基本骨格であるN1-4-チオリボシルアデノシン構造を構築し、さらに鍵段階の大環状構造の構築に成功したので、あとは脱保護を残すのみとなった。合成完了後、生物学的評価を検討する。
すべて 2007 2006 2005
すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)
Bioorg. Med. Chem. 15
ページ: 3032-3040
Nature Protocol, (http://www.natureprotocols.com/2007/04/18/oxytocin_released_from_mouse_h.php).
J. Med. Chem. 49
ページ: 1900-1909
Org. Lett. 8
ページ: 1455-1458
ページ: 5750-5758
J. Am. Chem. Soc 127
ページ: 8846-8855
J. Neurochem 94
ページ: 316-323
Tetrahedron 61
ページ: 3697-3707
Tetrahedron Lett. 8
ページ: 6555-6558
J.Neurochem 94
Tetrahedron 46
TetrahedronLett 46