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2005 年度 実績報告書

アレル不均等発現に基づくCYP3A4活性の個人差ならびに臨床的意義の全容解明

研究課題

研究課題/領域番号 17390043
研究機関九州大学

研究代表者

家入 一郎  九州大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (60253473)

研究分担者 大坪 健司  鳥取大学, 医学部附属病院, 教授 (80260701)
難波 栄二  鳥取大学, 生命機能研究支援センター, 教授 (40237631)
鰤岡 直人  鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (50252854)
キーワードCYP3A4 / アレル不均等発現 / エピジェネティックス / ミダゾラム / 臨床試験
研究概要

1.gDNAを試料とした発現比率(AER,allelic expression ratio)算出を目的に、ヒト第7番染色体のSGCE遺伝子とPEG10遺伝子に挟まれたimprinting gene発現調節部位(imprinting center)のメチル化状態をbisulfate法により定量化した。その結果、本領域を4分割した2分割目の領域にある3つのシトシンのメチル化(%)とmRNAから算出したAERとの間に極めて有意な負の相関を認めた。メチル化によりAERが低下する、すなわち、母親父親どちらかのアレルの発現量が低下することを示唆し、cis-actingの関与が考えられる。本領域は、CYP3A4遺伝子自身とはかなり離れた距離にあるが、imprinting center領域に属し、同遺伝子の発現に関与する重要な因子を含む可能性が示唆される。さらにコブラ法などの簡便なメチル化診断法の開発が望まれる。
2.AERを簡便に診断する試薬の開発を定量PCR装置で試みた。数種類のprimer, probe setを作成した。その結果、いくつかのsetで定量の可能性が示唆されたが、いずれも再現性の面から十分ではなく、invader法などの異なった遺伝子診断法の開発への転換が必要と思われる。
3.ミダゾラム(筋肉内投与)を基質とした健常成人での臨床試験を開始した。臨床試験は、臨床試験専門の施設、スタッフが中心となり、既に数人のボランティアを対象として実施している。対象は、血液サンプルより抽出したCYP3A4RNAからAERを算出したボランティアで、AERが極めて低いケースと1に近い均等に発現するケースを選択した。ボランティア数が目的数になり次第、体内動態解析とともに、遺伝子情報との関連評価を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Rifampin reduces the analgesic effect of transdermal fentanyl.2005

    • 著者名/発表者名
      Ieiri I et al.
    • 雑誌名

      The annals of Pharmacotherapy 39

      ページ: 2139-2140

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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