研究課題/領域番号 |
17390072
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高沢 伸 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50187944)
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研究分担者 |
岡本 宏 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60025632)
那谷 耕司 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90202233)
野口 直哉 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20333792)
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キーワード | 遺伝子 / シグナル伝達 / 循環器・高血圧 / 糖尿病 / 発現制御 / スプライシング / リアノジン受容体 / FKBP |
研究概要 |
リアノジン受容体はCa^<2+>刺激により細胞内Ca^<2+>プールからのCa^<2+>動員(Ca^<2+>-induced Ca^<2+>release;CICR)を引き起こす細胞内Ca^<2+>チャンネルである。本研究の目的は2型リアノジン受容体が組織特異的なスプライシングにより2種類の細胞内Ca^<2+>チャンネル(心筋型リアノジン受容体とランゲルハンス島型リアノジン受容体)を生じる機構を明らかにすることである。平成17年度の研究を遂行し、以下の成果を得た。 1.リアノジン受容体の重要な調節サブユニットである、FKBP12.6,FKBP12のゲノム遺伝子の構造・染色体座位・発現・プロモーター機能を明らかにした(Gene360.55-64,2005)。 2.ランゲルハンス島や神経由来の培養細胞(RINm5F細胞やNB-1細胞など)でリアノジン受容体の組織特異的スプライシングがin vivo組織と同様に起こっていることをRT-PCR法で確認した。 3.2型リアノジン受容体遺伝子のExon 75に翻訳開始コドンを挿入した改変Exon 74-Exon 76を作製する。この改変Exon 74-Exon 76 DNAを翻訳開始コドンを無くしたβガラクトシダーゼ遺伝子の上流に翻訳読み枠が合うように挿入し、これを哺乳動物発現ベクター(pClneo)に組み込んだレポータープラスミドを調製した。 4.3.のレポータープラスミドをランゲルハンス島由来のRINm5Fに導入した。 5.心筋由来の発現型cDNAライブラリーを(4)で作製したRINm5F細胞に導入し、Exon 75を利用するようになった結果発現するβガラクトシダーゼ活性を指標にExon 75を利用する(GGをスプライスドナーとして利用する)タイプのスプライシングに必須の因子の分離を開始した。
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