研究課題/領域番号 |
17390082
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
麻生 悌二郎 高知大学, 医学部, 教授 (20291289)
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研究分担者 |
執印 太郎 高知大学, 医学部, 教授 (80179019)
北嶋 繁孝 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30186241)
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キーワード | Elongin / 転写伸長 / RNA polymerase II / Rpb1 / ubiquitin / ubiquitin ligase / DNA damage |
研究概要 |
Elongin AのE3 ubiquitin ligase機能の解析 我々が以前作製したElongin Aホモ欠失型ES細胞では、野生型細胞と比べてUV照射後のRNAポリメラーゼII(pol II)最大サブユニットであるRpb1のユビキチン化とプロテアソームによる分解が抑制されていることを見出した。しかし、ホモ欠失型細胞にElongin A遺伝子を戻してやるとそれら抑制が解除されることから、Elongin AがRpb1のユビキチン化に関与していることが示唆された。そこで、Elongin A、B、C、Cullins 1-5、Rbx 1、2を発現するバキュロウイルスを用いてこれら蛋白間の相互作用とE3活性について検討したところ、Elongin A-Elongin BC複合体がCul5/Rbx2と会合して5量体を形成し、これがEI、E2、ubiquitinならびにATPの存在下でRpb1を効率的にユビキチン化する、すなわちE3として機能することが判明した。次いで、Elongin Aの各種欠失変異体を作製してユビキチン化機能に必要なドメインについて検討したところ、Elongin AのC末領域に隣接して存在するBC-boxとCul5-boxが複合体形成ならびにE3活性に重要であることが明らかになった。さらに、細胞へのUV照射前後でのElongin Aとpol IIとの結合状態について検討したところ、照射後30分においてElongin AとSerine 5-リン酸化型pol IIとの結合が特異的に増強することが判明した。以上の結果から、Elongin Aは伸長因子としてpol IIの一時停止を抑制するのみでなく、Elongin BCを介してCul5/Rbx2をリクルートすることにより、完全停止に陥ったpol IIの分解除去にも関与していることが示唆された。
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