研究課題/領域番号 |
17390143
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
生田 宏一 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (90193177)
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研究分担者 |
真木 一茂 京都大学, ウイルス研究所, 講師 (10311424)
上田 正道 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (50115797)
林 聡子 京都大学, ウイルス研究所, 技術補佐員 (60402806)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | T細胞 / インターロイキン / IL-7 / IL-レセプター / 樹状細胞 / 免疫応答 / 補助刺激分子 |
研究概要 |
IL-7Rα鎖はIL-7とThymic Stromal Lymphopoietin(TSLP)の共通のレセプターである。ヒト樹状細胞(DC)においてTSLPの刺激によりMHCクラスIIやCD86などの補助刺激分子の発現を上昇することが報告されており、IL-7Rα鎖は樹状細胞の機能を制御することを介して免疫応答に亜要な働きをしている。そこで、まだ不明であるマウス樹状細胞の分化、増殖、活性化におけるIL-7とTSLPの機能を解析した。 まず、脾臓および骨髄の樹状細胞において、TSLPRと共通γ鎖については末梢T細胞と同レベルの高い発現が見られたが、IL-7Rα鎖の発現は低レベルであった。また、GM-CSFにより誘導される樹状細胞(BM-DC)においても、TSLPRと共通γ鎖については培養早期から高レベルで発現が見られたが、IL-7Rα鎖は培養後期で初めて低レベルで誘導された。次に、IL-7Rα鎖KOマウスにおいて、樹状細胞は野生型マウスと有意な差がなく存在し、また、IL-7Rα鎖KOマウスからBM-DCが正常に誘導された。また、単離した樹状細胞をIL-7やTSLPとともに培養しても、生存率に影響はなかった。以上の結果から、IL-7やTSLPは樹状細胞の分化や増殖・生存には必須ではないことが示された。最後に、マウス樹状細胞の活性化におけるIL-7とTSLPの機能を解析した。まず、IL-7で培養すると、pDCにおいてMHCクラスIIの発現が上昇したが、cDCでは変化がなかった。一方、TSLPで培養すると、cDCでCD86の発現が上昇したが、pDCでは変化がなかった。以上の結果から、マウスのpDCとcDCは、それぞれIL-7とTSLPとに特異的に反応する可能性が示唆された。マウスでは、TSLPがcDCの活性化により適応免疫を誘導し、IL-7がpDCの活性化により免疫寛容を誘導する可能性が推察される。
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