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2006 年度 実績報告書

次世代型電子カルテシステムによる診療工程・病院運営工程の統合分析環境の構築と解析

研究課題

研究課題/領域番号 17390150
研究機関岐阜大学

研究代表者

紀ノ定 保臣  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50161526)

研究分担者 白鳥 善宗  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (20313877)
竹内 登美子  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40248860)
キーワード電子カルテシステム / 統合データベース / 診療工程 / 病院運営工程 / データマイニング
研究概要

電子カルテシステムが管理する診療情報や管理情報を有効に二次利用することは医療情報学分野の重要な研究課題であり,そのひとつの手段として本研究で示すようなデータマイニング手法の利活用がある。
本研究では,
(1)病院内の診療情報を電子カルテサーバで集中・一元管理するシステムを構築したこと,
(2)このような環境とマイニングシステムとを連携させることにより病院内における診療業務プロセスを定量的に分析できる環境の構築を実現したこと,
(3)分析結果は患者毎の診療プロセスの評価のみならず,病院の管理業務面からも有用であったこと,
などを明らかにした。
さらに,本研究により診療科別や疾患別の診療パターンや転帰データとの関係,入院日と手術実施日との関連パターン,特定疾患における入院時検査値と退院時検査値との関係など,臨床的に興味あるマイニング結果が容易に,かつ柔軟に分析・抽出可能となった。このような研究成果そのものが今後期待されているライフサイエンス分野の個別化医療推進に大きく貢献することが明らかである。
また,診療プロセス(外来・病棟での診療内容)と在院日数や診療報酬請求額との関係を分析することも容易になり,病棟運営やDPC下での病棟から外来へのシフトをシュミレーションすることなど,今後の医療機関に求められる診療情報等の有効活用について所期の成果を得た。
一方,データ分析を効果的に行なうためには,データウェアハウスにおけるデータの構造,データセントリックなシステムの運用とも関連する1データ項目・1変数の厳密な関係づけと病院情報システム内での応用など,データ活用から見たデータの管理手法とシステムの運用についての留意点を明確にすることができた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 電子カルテシステム運用によるDPCへの対応とデータ活用2006

    • 著者名/発表者名
      紀ノ定保臣
    • 雑誌名

      新医療 33・6(No.378)

      ページ: 118-121

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ITを活用した新時代の病院経営(4)-システムが与えるインパクト-2006

    • 著者名/発表者名
      紀ノ定保臣
    • 雑誌名

      IT VISION 11

      ページ: 54-58

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ITを活用した新時代の病院経営(5)-医療のIT化が生み出す新たな展開-2006

    • 著者名/発表者名
      紀ノ定保臣
    • 雑誌名

      IT VISION 12

      ページ: 52-56

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 大学病院での電子カルテによる診療の現状2006

    • 著者名/発表者名
      紀ノ定保臣
    • 雑誌名

      日本医師会雑誌 135・9

      ページ: 1967-1971

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 岐阜大学医学部附属病院のインテリジェント化-"見えざる財産(intangible assets)"の力とその可視化がシステム運用のポイント・2006

    • 著者名/発表者名
      紀ノ定保臣
    • 雑誌名

      Kodak view 7

      ページ: 20-25

  • [雑誌論文] ITを活用した医療経営支援-"見える化"と"数値化", その意味-2006

    • 著者名/発表者名
      紀ノ定保臣
    • 雑誌名

      新医療 33・9(No.381)

      ページ: 48-51

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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