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2006 年度 実績報告書

安全・安心な医療の基盤構築に向けた医療機関における電磁環境の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17390152
研究機関島根大学

研究代表者

花田 英輔  島根大学, 医学部, 助教授 (90244095)

研究分担者 工藤 孝人  大分大学, 工学部, 助教授 (60225159)
キーワード放射電磁界 / 医療機器 / 電源 / シミュレーション
研究概要

本年度は、医療における総合的な電磁環境を構成するべき要素のうち、放射電磁界制御、電源重畳ノイズおよび放射電磁界シミュレーションの精緻化に重点を置いて研究をすすめた。
(放射電磁界)
ICUなど携帯電話の持ち込みを慎むべき空間への持ち込まれの実態調査を行うと共に、対策として販売されている製品を調査・設置の上、実験局として運用試験を行った。また装置設置に伴って発生した携帯電話電波不達地域のうち、職員休憩場所について携帯電話の通話を可能とすべく、電磁遮蔽シートを用いた電磁界制御の試みを行い、成功した。これらの成果は学会において口頭発表した。
(電源ノイズ)
医療機関の供給電力に重畳するノイズによる電圧変動と医療事故にっながるような医用電子機器の機器停止や動作異常(誤動作)が発生しないかどうかについて、昨年度から継続して調べた。その結果、JIS規格の瞬時特別非常電源が許容する0.5秒という復電時間よりも短い時間の停電でも医療機器が停止し、自動復帰しない例が認められたので、学会において口頭報告した。
(電磁界シミュレーション)
実測値とシミュレーション値の比較を、単一放射源による電磁界だけでなく、より実況に即した複数放射源による電磁界分布を対象として行うべくプログラムの改良を行った。また、複合媒質からなる電磁波シールド布の等価的な媒質定数を決定するためのシミュレーションを行った。これらの成果は平成19年度の学会において口頭発表予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The effectiveness of the installation of a mobile voice communication system in a university hospital2006

    • 著者名/発表者名
      Hanada E., Fujiki T., Nakakuni H., Sullivan C.V.
    • 雑誌名

      Journal of Medical Systems Vol.30(2)

      ページ: 101-106

  • [雑誌論文] 在宅での医療・介護と遠隔医療における電磁環境(特集 高齢化社会における建物と電磁環境)2006

    • 著者名/発表者名
      花田英輔
    • 雑誌名

      月刊EMC Vol.19(3)

      ページ: 27-35

  • [図書] 携帯電話の院内使用に関する手引書2006

    • 著者名/発表者名
      日本生体工学会医療電磁環境研究会
    • 総ページ数
      16
    • 出版者
      CEネットワークジャパン

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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