研究課題/領域番号 |
17390163
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
登 勉 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60106995)
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研究分担者 |
白石 泰三 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30162762)
高尾 仁二 三重大学, 医学部附属病院, 助教授 (30263007)
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キーワード | MTAP / 遺伝子欠失 / 抗MTAPモノクローナル抗体 / 免疫組織染色法 / 細胞周期 |
研究概要 |
MTAP遺伝子欠失が存在する場合は、遺伝子検査による診断が可能である。しかしながら、遺伝子欠失でなくプロモーターのメチル化によるMTAPタンパク欠損が約10%の頻度で認められた。そのため、タンパク発現を検出する方法が遺伝子診断より臨床的には有用であると考えられる。我々は抗ヒトMTAPモノクローナル抗体を作製し、臨床組織検体を用いた免疫組織染色法による診断を確立することを目的とした。 当該年度には、 (1)モノクローナル抗体が検出するMTAPタンパクのエピトープマッピングを試みた。具体的には、MTAP cDNAをタンパク発現ベクターに組込み、制限酵素反応とエクソヌクレアーゼ処理によりtruncated constructsを作製した。これらを大腸菌に移入し、タンパクを発現する系を完成した。 (2)MTAPタンパクやmRNAの発現が細胞周期により変化するかどうかを検討し、S期やG2/M期ではタンパクもmRNAも発現が亢進することを認めた。過去の文献では、MTAP酵素活性が上昇することが報告されていたが、タンパクとmRNAレベルの変化についての報告はなかった。 (3)MTAP遺伝子欠失診断にはreal-time PCRによる定量検査が可能であるが、臨床組織検体では正常組織の混入による偽陽性が問題になる。通常はMTAP偽遺伝子を対照コントロールとして用い、MTAPエクソン8との比で欠失を判定する。欠失の判定に用いるカットオフ値は0.5としているが、肺癌を対象に検討した結果、0.7であっても免疫組織染色で陰性例があった。
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