研究概要 |
本研究課題を遂行する為に、初年度(17年度)は計画に従い、 (1)検体バンクを設立して研究の基本となるsampleを約50症例と順調に収集した。このサンプルは、形態情報(Morphology)やFCM(Immunophenotyping)による形質情報も含まれている。 MICパラダイム・同定に関する形質検査のstrategyは、「形態検査の意義と重要性」として日本検査血液学会誌(6(3):405-412,2005)に報告された。 (2)遺伝子検査に関しては、今回主にリンパ腫を標的としてサザン(SBH)法とPCR法を駆使する為に、この2種の技術的問題点、即ち、SBHにおけるTATの長さ、PCR法におけるampliconの変異(clonal)増幅産物の検出感度の低さ等の問題点を改善した。SBH法は3overnight 4daysからone overnight 2daysへ短縮し、PCRは従来の増幅産物のlengthの差による方法から融解温度カーブ解析法(MCA)へ変更し、検出感度と診断感度の改善をみ、方法論を確立した(文献準備中:LabMed, Cli Lab Haematol,臨床病理、自動化学会誌など)。標的遺伝子は、IgH/TCR(SBH), HTLV-1(SBH), HTLV-1定量(Real-time PCR), IgH CDR3, TCRr(PCR), BCL-1, BCl-2, BCL-6/IgH rearrangement(PCR), cyclinD1 mRNA expression(RT-PCR)を主な標的として検査プロトコールをセットアップした。 次年度からは、本邦して標題の研究を遂行予定である。
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