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2005 年度 実績報告書

低濃度メチル水銀とPCBの複合曝露に関する神経行動学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 17390167
研究機関東北大学

研究代表者

仲井 邦彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00291336)

研究分担者 佐藤 洋  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40125571)
亀尾 聡美  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40312558)
キーワードメチル水銀 / PCB / 環境汚染化学物質 / 複合曝露 / 神経行動学 / 胎児期曝露
研究概要

強力な神経毒であるメチル水銀の今日的課題の一つは、胎児期の低濃度曝露の出生後の発達への影響である。ただし、ヒトでの実際の曝露では、メチル水銀に加えPCBsなど環境残留性の化学物質もまた環境中で生物濃縮され、主に魚摂取により人体に取り込まれる。このためメチル水銀曝露は常にPCBsとの複合曝露の形態をとる。そこで、低濃度のメチル水銀とPCBsの複合曝露影響を解析するため、マウスを用いる動物実験を実施し、次世代影響をオープンフィールド試験、水迷路試験、自発行動量などの神経行動学的手法を用いて解析を実施した。
曝露に関する実験条件を決定するため。PCBsとしてAroclor 1254を使用し、トウモロコシ油にPCBを溶解させ、妊娠6日目から産後20日まで3日毎に経口投与により与えた。濃度は文献情報を参考に6,18,54mg/kg/dayとし、神経行動学的な指標を測定した。その結果、18ないし54mg/kg/dayの条件で影響が認められたが、PCB曝露の至適濃度としては影響が明瞭に観察される54mg/kg/dayが適当と考えられた。
ついで、メチル水銀との複合曝露実験を開始した。メチル水銀は餌に添加し、妊娠4週間前より与え、出産により普通餌に交換した。現在のところ、曝露実験を進め行動学的な指標による検索を実施中である。また、予備実験で得られた試料中のPCBs異性体の化学分析をGC/MSにより進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Developmental and neurobehavioral effects of perinatal exposure to polychlorinated biophenyls in mice.2006

    • 著者名/発表者名
      Sugawara N, et al.
    • 雑誌名

      Arch Toxicol (In press)

  • [雑誌論文] Metal components analysis of metallothionein-III in the brain sections of metallothionein-I and metallothionei-II null mice exposed to mercury vapor with HPLC/ICP-MS.2005

    • 著者名/発表者名
      Kameo S, et al.
    • 雑誌名

      Anal Bioanal Chem 381

      ページ: 1514-1519

  • [雑誌論文] Difference in methylmercury exposure to fetus and breast-feeding offspring : a mini-review.2005

    • 著者名/発表者名
      Sakamoto M, et al.
    • 雑誌名

      Kor J Environ Health 31

      ページ: 179-186

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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