研究課題/領域番号 |
17390181
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高野 健人 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80126234)
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研究分担者 |
梅崎 昌裕 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (30292725)
渡辺 雅史 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (90280974)
中村 桂子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (00211433)
大西 真由美 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (60315687)
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キーワード | 社会医学 / 都市 / 疾病負荷 / 疾病予防 / 数量評価 |
研究概要 |
東京下町において平成10年から行った生活習慣病コホート調査対象集団の疾病状況に基づき、疾病負荷推定のための基礎データベースを構築した。コホート調査により、疾病罹患、受療、健康習慣、就労、労働条件、家族、自覚的健康、ストレスイベント、疾病予防プログラムへの参加、健康情報の入手手段、Functional Health Literacyの情報を収集し、コホート連結データベースとした。 ベトナム・フエ市の船上居住者における疾病負荷を、平成15年度にすでに実施したフエ市の船上住民4500名(780世帯)の健康調査結果に基づき算出した。 スヴァ市の中心部、周辺部、農村部の合計6の村落を調査対象地域とし、各村落の学童(30-40名)とその家族を対象に健康調査を実施した。 以下の方法で、予防可能な疾病負荷を算出した。(1-a)単因子モデルにより、疾病の要因と考えられる個々の変数について予防可能な疾病負荷の推計を行った。各要因の寄与危険度、人口寄与割合は、横断調査の結果からの要因ごとの罹患比率の要因の曝露者割合より算出した。(1-b)多因子モデルにより、地域を単位とした死亡・罹患率と都市指標データベースから、疾病別に複数の都市指標を用いた回帰モデルを算出した。回帰モデルの説明係数を都市環境要因の寄与量として扱い、都市指標の変化を仮定した理論的推計値と観察値から予防可能な疾病負荷の推定をした。(2)RutsteinおよびEuropean Community (EC) Working Groupが定義した予防可能な死因:Avoidable cause of deathにより、アジアの国・地域別に予防可能な死亡の推計をした。(3)国内の都道府県および市町村を単位としたベンチマーク法による過剰死亡の算出手法により、社会経済水準区分により死亡率格差から過剰死亡数を算出し、社会経済環境要因により疾病負荷を推計した。
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