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2005 年度 実績報告書

赤色球ポリアミンの生活習慣病予測因子としての意義と酸化ストレス指標としての有用性

研究課題

研究課題/領域番号 17390184
研究機関名古屋大学

研究代表者

近藤 高明  名古屋大学, 医学部, 助教授 (00195900)

研究分担者 高木 健次  名古屋大学, 医学部, 助教授 (80126870)
高木 健三  名古屋大学, 医学部, 教授 (50093050)
豊嶋 英明  名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10023657)
上山 純  名古屋大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (00397465)
キーワードオルニチン脱炭酸酵素 / ポリアミン / 抗酸化作用 / 酸化ストレス / 遺伝的多型 / 共分散分析 / 閉経
研究概要

Ornithine decarboxylase(ODC)はポリアミンの生体内合成過程での律速段階となる主要酵素であり、強い酸化抑制や糖化抑制機能を持つことが確認されている。今回の研究では、ODCの遺伝的多型と循環血液中のポリアミン濃度との関連性について分析を行った。対象となったのは喫煙習慣のない健常な30名の男性と30名の女性で、ODC遺伝子の遺伝型のAA、GA、GGがそれぞれ男女とも10名づつとなるよう、607人の健康診査受診者から無作為に抽出した。全血中の血中ポリアミンは、spermidineとspermineを高速液体クロマトグラフィーで測定し、ヘマトクリット値で除して補正した。調整ポリアミン値とODC遺伝型との関連性は共分散分析方を用いて統計学的解析を実施した。その結果、女性ではspermidineと遺伝型との有意な関連性が示され、AA型ではGA型やGG型に比べて有意にspermidineが高値であった。しかしspermineではそのような関連性は見られなかった。また男性ではODCの遺伝型と血中ポリアミン値との関連性は見られなかった。
閉経以後の女性では、女性ホルモンにかわる酸化ストレスに対する防御機能として血中ポリアミンが役割を果たしていると考えられるが、ODC遺伝子AA型では血中spermidineが高値に保たれ、生活習慣病発症リスクへの暴露に対してより抗酸化作用が強いspermineへ代謝が促進されることで生活習慣病リスクとなる酸化ストレスを中和すると推察された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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