研究課題/領域番号 |
17390187
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
實成 文彦 香川大学, 医学部, 教授 (60127561)
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研究分担者 |
須那 滋 香川大学, 医学部, 助教 (40253265)
鈴江 毅 香川大学, 医学部, 助教 (70398030)
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キーワード | 生活習慣病 / 小児肥満 / 頚部動脈硬化 / 疫学 |
研究概要 |
現在は学齢期小児の10人に1人が肥満しているといっていいような状況であり、学童期におけるII型糖尿病や血清コレステロール値が200mg/dl以上の者の増加という形になって現れている。このような現状にも関わらず、わが国における小児や思春期における動脈硬化の程度を定量的に評価し、肥満との関連を検討した知見はほとんどない。そこで、性・年齢をマッチさせた症例対照研究により、肥満である小児100-200例と肥満でない小児100-200例の頚部動脈硬化の程度を高解像超音波装置により定量的に評価するとともに、肥満を含めた心血管危険因子(LDLコレステロール等を含む。)による動脈硬化への影響についても検討することを主目的として、本年度は24例について、頚部超音波検査と血液検査の結果を整理し、データ解析を行った。 なお、これまでにも実施した標準化の作業を継続して実施し、研究の質の確保に努めた。具体的には、血液険査に関しては、リスクファクターである脂質、特に総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロールなどの測定値を標準化する。その正確性と再現性の確保のために、米国厚生省疾病管理予防センターCDC(Center for Disease Cntrol and Prevention)による国際脂質標準化プログラムに基づき標準化した。頚部超音波検査に関しては、検索範囲・計測方法・計測指標等につき統一したプロトコールを作成し、関係者の会議を開き、検査項目等について周知を図った。
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