研究課題
●HCV増殖が脂質ラフト上で起こっていることから、脂質ラフトの構成成分であるスフィンゴ脂質合成阻害剤を加えたところHCV増殖抑制効果が認められた。この抑制効果は、SPTのknock downによっても認められる一方、スフィンゴ脂質合成の基質の添加で回復した。同様にコレステロールをbeta-cyclodextrinで吸着してもHCV増殖抑制効果が認められ、これらの脂質代謝標的としてHCV治療の可能性が示唆された。●高増殖株であるHCV-Nと低増殖株であるHC-J4を相互に組み換え、増殖力に関与するHCV遺伝子領域を探索するとNS3および3'UTRがHCV-N由来である場合にHC-J4の増殖力が増強することが明らかとなった。HCV-N由来のNS3はIRF-3活性化を強く増強するのに対して、HC-J4由来のNS3はIRF-3抑制活性が弱かった。さらにHC-J4由来のNS3を持つHCVであってもRIG-Iの欠失したHuh7.5細胞では増殖力が回復し自然免疫系とNS3との相互作用が示唆された。
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