研究課題
1. StAR相互作用因子に関する研究 : リポイド過形成症の病因であるStAR蛋白との相互作用因子についてのスクリーニングを、作成したヒト副腎cDNAライブラリーを用いてyeast two-hybridシステムを利用して行い、候補因子が3種に絞られた。しかし、これまでの報告から検討した結果、いずれも有望な因子とは思えないものであった。2. DAX-1相互作用因子に関する研究 : X連鎖性先天性副腎低形成症の病因であるDAX-1との相互作用因子についてのスクリーニングを、作成したヒト副腎cDNAライブラリーを用いてyeast two-hybridシステムを利用して行い、候補因子が30種に絞られた。現在それらの病因的意義について、DAX-1の転写抑制効果に与える影響に関してと、発現の局在関連性に関しての検討を行っている。3. 完全型アンドロゲン不応症の症例においてその病因であるアンドロゲン受容体遺伝子のDNA結合に重要な領域であるZnフィンガーモチーフに新たなミスセンス変異を同定した。4. 中枢性性腺機能低下症(hypogonadotropic hypogonadism)患者および早発思春期発来者・遅発思春期発来者における候補遺伝子解析 : hypogonadotropic hypogonadismの原因遺伝子として報告されたGPR54遺伝子の解析を、昨年度に引き続いて新たに6名に, ついて行ったが、いずれにも遺伝子異常は見出せなかった。5. Kallmann症候群患者の遺伝子解析 : hypogonadotropic hypogonadismに嗅覚異常を伴うKallmann症候群の病因であるKAL1〜4の遺伝子解析を臨床的に. 診断した1例について実施したが遺伝子異常は見出せなかった。
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http://www.pediatric-world.com/asahikawa/gel/kenkyu.html