研究課題/領域番号 |
17390295
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
伊藤 悦朗 弘前大学, 医学部, 教授 (20168339)
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研究分担者 |
土岐 力 弘前大学, 医学部, 講師 (50195731)
高橋 良博 弘前大学, 医学部, 助手 (10333725)
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キーワード | GATA1 / 白血病 / 転写因子 / ダウン症候群 / 21番染色体 / TMD / RUNX1 |
研究概要 |
GATA1の変異による白血病発症の仕組みを分子レベルで明らかにするために、本年度は以下の研究を進めた。 1.21番染色体上のTMD責任候補遺伝子の一つであるRUNX1転写因子に注目し、解析を行った。その結果、GATA1がそのzinc fingerドメインを介してRUNX1と結合することを見出した。患者特異的GATA1変異体はそのzinc fingerドメインを介してRUNX1と結合し、GATA1とRUNX1の結合配列を持つ巨核球特異的なGP1bαプロモーターを相乗的に活性化した。この結果より、DS-AMKLの原因は、GATA1とRUNX1の相互作用の喪失のためではないことが明らかとなった。 2.白血病細胞で欠落するGATA-1のN末端転写活性化ドメインに結合する分子を見出すために以下の2つの方法でスクリーニングを行なった。 (1)Yeast two hybride法 ヒトGATA-1のN末端転写活性化ドメインをBaitとして、Matchmaker two hybride systemでヒト赤白血病(K562)cDNAライブラリーをスクリーニングした。得られた陽性クローンをシグナルの強いものから30クローン以上遺伝子配列を決定したが、これまでのところ特異的にGATA1と結合する候補遺伝子は得られていない。 (2)Antibody-Array法 His-Xpress tag付きのGATA1をDS-AMKL細胞株CMKに遺伝子導入し、死細胞を取り除いてから、各タンパクを抽出し、各種抗体が結合しているmenbraneと核タンパクをincubateし、抗Xpress抗体でwestern blotを施行した。陽性分子を特異的な抗体で検証したが、最終的にすべて陰性であった。
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