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2006 年度 実績報告書

モンテカルロ線量計算法を用いた強度変調放射線治療QAシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17390333
研究機関京都大学

研究代表者

溝脇 尚志  京都大学, 医学研究科, 講師 (90314210)

研究分担者 平岡 真寛  京都大学, 医学研究科, 教授 (70173218)
成田 雄一郎  京都大学, 医学研究科, 講師 (30311385)
キーワード医療・福祉 / 放射線 / 放射線治療 / モンテカルロ法 / 線量分布計算
研究概要

1.直線加器ヘッド部分のモンテカルロ線量計モデルの最適化・精度検証
前年度に開発した15MV X線ビーム(京都大学でIMRTに主に使用)モデルについて,測定データをフィードバックしつつ最適化及び精度検証を行った.その結果,測定データと1%以内の誤差と十分な精度で一致するモデルを得ることができた.
2.マルチリーフコリメータ(MLC)部分のモンテカルロ線量計算モデルの最適化・精度検証
前年度までに開発した80-leaf MLCモデルについて,1.で最適化したビームモデルを用いて調整・精度検証を行うことにより,十分な精度を得た.
3.DMLC IMRTのための計算モデル構築
京都大学で臨床適用しているIMRTの照射法であるDMLC法のための計算モデルは,80-leaf MICに関して2.で構築したモデルをベースに完成させた.
4.PCクラスタシステムを用いた並列処理による計算高速化
前年度に環境整備を行ったPCクラスタシステムでの並列処理は,各種計算コードの実装を完了した.さらに,クラスタに実装した計算アルゴリズムの精度検証を行い,日常臨床の精度検証(QA)に応用する上で精度が十分であること確認した.また,臨床使用に際して問題となる計算時間については,クラスタを応用することで,臨床的に十分な速度を達成できた.
以上,統合線量計算システムの核となる部分をほぼ完成させ,この成果をPhysics in Medicine and Biologyに報告した.
加えて、将来モンテカルロ線量計算をIMRTの最適化に応用すべく、最適化アルゴリズムの違いがIMRT治療計画に及ぼす影響について検討を行なった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] An integrated Monte Carlo dosimetric verification system for radiotherapy treatment planning.2007

    • 著者名/発表者名
      T.Yamamoto, T.Mizowaki, Y.Miyabe他
    • 雑誌名

      Physics in Medicine and Biology 52(7)

      ページ: 1991-2008

  • [雑誌論文] 最適化アルゴリズムの違いがIMRT治療計画に及ぼす影響2006

    • 著者名/発表者名
      島田真理, 中村光宏, 宮部結城他
    • 雑誌名

      医学物理 26(3)

      ページ: 97-107

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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