研究課題/領域番号 |
17390336
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
鹿野 直人 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (80295435)
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研究分担者 |
石川 演美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (10026932)
川井 惠一 金沢大学, 医学部, 教授 (30204663)
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キーワード | L-type amino acid transporter / radiopharamaceutical / isoform selectivity / artificial amino acid / 4F2hc / neutral amino acid / functional imaging / system L |
研究概要 |
本研究で我々は、アミノ酸輸送システムLのアイソフォームであるhuman L-type amino acid transporter 1 (hLAT1)にスペシフィックな放射性人工アミノ酸を応用した診断薬を開発することを計画した。アミノ酸輸送システムLは、血液脳関門や胎盤関門に関与する種々の細胞や、多くの腫瘍細胞において分岐・芳香族アミノ酸を選択的かつナトリウム非依存的に輸送する。システムLに属するhLAT1は、血液脳関門を構成する脳の毛細血管内皮細胞に、機能発現のための補助因子h4F2hcと共に存在することが示されている。更に、リンパ球の活性化、ホルモンによる刺激などにより高度に発現が誘導され、さらに腫瘍細胞においても高発現があることから、細胞の需要に応じてアミノ酸を取り込むようにその発現が調節される誘導型のアイソフォームであることが示唆されている。 今年度我々は、天然アミノ酸L-Tyrを母体構造に持つ3つの化合物4-[^<125>I]iodo-L-meta-tyrosine(4-I-mTyr),3-[^<125>I]iodo-α-methyl-L-tyrosine(IMT)及び3-[^<125>I]iodo-L-tyrosine(3-I-Tyr)の輸送システム選択性をチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO-K1)で明らかにした。4-I-mTyrは、他の中性アミノ酸輸送システムよりもシステムLに選択性が高いことが判明した。IMTは4-I-mTyrと異なり、マウスの腎にprobenecid感受性の高い集積性があるほか、他の輸送システムへの親和性も指摘されている点でスペシフィックでない。今後、他の細胞やアフリカツメガエル卵母細胞の実験系を用いて4-I-mTyrの輸送システム選択性とアイソフォーム選択性を詳しく検討したい。また、来年度以降は、陽電子放出核種を標識した人工アミノ酸についても検討する予定である。
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