研究課題/領域番号 |
17390341
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研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
池平 博夫 独立行政法人放射線医学総合研究所, 画像医学部, 研究員 (50150313)
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研究分担者 |
小畠 隆行 独立行政法人放射線医学総合研究所, 画像医学部, 研究員 (00285107)
棚田 修二 独立行政法人放射線医学総合研究所, 画像医学部, 研究員 (40116950)
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キーワード | 超高磁場 / 7Tesla / サル / 多核種 / NMR / MRI |
研究概要 |
我々放医研と神戸製鋼所との研究協力によって昨年度までに開発したサルまでの大型動物の計測が可能な自己シールド型でかつヘリュウムガスの蒸発を0にした、この大きさのマグネットでは世界初の性能を達成した。この7Tesla/400mm/SSマグネットを、BrukerのMRIコンソールと結合することによって、7Tesla級の動物実験専用超高磁場MRI装置(内径400mm)を導入設置し、マグネット部分と測定系の結合試験を年度前半で終了した。多核種多次元MRS/MRIの計測基礎評価のための、超高磁場までを考慮した高周波回路(アンテナ系)の新しいPAAC(Patch Antenna Alay Coil)アンテナの開発およびこれまでに開発を行ってきたTEM(Transverse Electro Magnetic)コイル、バードケージ型コイルの改良と、高周波特性の7Tesla磁場中での実測評価を行った。 7Tesla-MRI装置のセットアップは本年度で完成し、複数の種類のアンテナ開発とその試験的性能確認を行ったことにより本研究の今年度の目標は終了した。さらに、システムの画像および多核種MRS計測のための調整を開始した。また、今年度末には小形動物用の勾配コイルを導入する予定である。 まとめ a.システムの完成 昨年度行ったマグネットと勾配コイルをシステムと結合することに成功した成果を受けて、9月末までに送信側4ch受信側4chのMR計測システム装置を本体に結合し、すべてのチャンネルでの基本的操作の確認を行い、本研究で使用する7Tesla/400mm級の多核種多次元MRI計測システムを完成した。 b.システムおよびコンソールの調整 イメージングに関して、炭素、フッ素、酸素などの多核種スペクトルからの画像化を行うための条件設定を行い、各核種でのMR画像の作成に成功した。
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