研究課題
基盤研究(B)
ハーセプチンが表面に結合したマグネタイトを含んだリポソーム(HML)を開発した。ヌードマウス移植ヒト乳癌皮下腫瘍のモデルで、腫瘍へのHML局注により48時間までHMLは局所に残留し、他臓器移行はきわめて少ないことが示された。局注直後、24時間後に各々30分の交番磁場照射で、腫瘍のみを特異的に加温することができ、その結果腫瘍のほぼ完全な消退をもたらすことが確認された。以上からHMLは乳癌組織特異的温熱療法の発熱素材として用いうることが示され、再発乳癌において第I相臨床試験を計画することができた。
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