研究課題
IFN-αと5-FUの併用による抗腫瘍効果の機序について、in vitro、in vivoの両面より検討してきたA:in vitroでの検討細胞増殖、5FU代謝、細胞周期(フローサイトメトリー及び細胞周期関連蛋白の発現)を検討してきた。細胞周期の検討では、著名なG0/G1期の蓄積を認め、細胞周期関連蛋白(Cyclin D、Cyclin E、p21waf1/cip1、p27kip1)のなかで、p27kip1の関与が示唆された。また、肝癌細胞間での増殖抑制効果の差は、IFNレセプターの発現量によることや、IFNレセプターを介したapoptosis誘導細胞内シグナル(STAT-1、Bcl-xL)の関与について明らかにした。さらに、宿主の免疫賦活作用については、TNF-related apotosisi-Inducing ligand(TRAIL)Fas-FasLの系とIFNの関連についてもとの関連についても証明した。B:in vivoでの検討肝癌細胞(HuH7)をヌードマウスに移植した系において、IFNと5FUの併用による腫瘍増大の抑制効果と新生血管数の減少を証明した。また、抗腫瘍効果の主体はapoptosisであることやin vivoにおいても細胞秋季関連蛋白が関与していることを確認した。また、血管新生抑制効果の関与については、VEGF,Ang-2の発現低下とAng-1の発現上昇を認め、特に有意なAng-2/Ang-1 mRNA比の低下について証明した。C:トランスクリプトーム解析トランスクリプトーム解析による効果予測について検討し、候補遺伝子の可能性について確認した。
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