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2005 年度 実績報告書

正常肝・障害肝の肝再生組織リモデリングにおける血管新生と非実質肝細胞の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17390375
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)

研究分担者 飯室 勇二  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (30252018)
山中 潤一  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (90289083)
平野 公通  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90340968)
岡田 敏弘  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (70351799)
中西 憲司  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60172350)
キーワード血管新生 / HGF / NK4 / VEGF / sFlt-1 / 肝再生
研究概要

(目的)強力な血管新生阻害作用を有するHGFアンタゴニストであるNK4とVEGF受容体の抑制因子であるsFlt-1を用いて、肝再生に対する抑制的な効果についての検討を行なっている。(方法と結果)NK4遺伝子あるいはsFlt-1遺伝子をアデノウィルスベクターを用いマウスに遺伝子導入し、48時間後に70%部分肝切除術を施行した。対照としてLacZ遺伝子を用いた。まず、遺伝子導入後48時間でのNK4蛋白及びsFlt-1の肝臓での発現を確認し、血清中におけるNK4及びsFlt-1の発現を経時的にELISAにて確認したところ血清中での発現は約2週間持続した。肝切除後、12、24、36、48、72、120時間後に組織学検討を行ったところ、NK4導入群では肝切除後の36時間においてBrDU陽性細胞数の減少及び48時間においてマイトーシスの細胞数の減少がみられCD31抗体による免疫染色においてNK4導入群では、類洞内皮細胞の増殖が抑制されていた。また、肝重量の計測においてもNK4導入群はコントロール群に比べて、肝重量の増加が遅延していた。sFlt-1導入群では、BrDU陽性細胞数及びマイトーシス細胞数は減少傾向にあるものの有意差は認めなかった。肝切除後48時間における血清総ビリルビン、AST、ALTはコントロール群と比してNK4導入群・sFlt-1導入群において差を認めなかった。(考察)肝再生は、血管新生に随伴する現象であり、血管新生を抑制することにより肝再生が遅延したと考えられた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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