研究概要 |
目的:。自己組織再生誘導により呼吸器外科術後死腔を閉鎖し膿胸を予防する。膿胸治療として抗生剤情報化ビーズを開発する。 材料:ポリ乳酸カプロラクトン共重合体(PLAcoCL)スポンジを作成した。FGF徐放化学架橋ゼラチンビーズを作製した。セブメタゾン徐放PLGAマイクロスフェアーを作製した。 移植実験:ウサギ左肺全摘後非感染性胸腔にPLAcoCLを充填しbFGF徐放ゼラチンビーズを散布の効果を調べた。1,2,3,6,12,24ヶ月で胸腔内への自己組織再生誘導過程を組織学的に検討した。セフメタゾン徐放PLGAマイクロスフェアーの抗生剤徐放曲線を作製した。 結果:移植PLAcoCLは内部に肉芽組織を誘導した。6ヶ月でスポンジ構造は消失しコラーゲン沈着を伴う線維芽細胞からなる肉芽を形成した。24ヶ月でごく僅かなPLAcoCLを残すのみとなり肉芽組織は脂肪組織に置換された。過剰肉芽形成は認めなかった。FGF徐放化学架橋ゼラチンビーズの付加の影響は認めなかった。セフメタゾン徐放PLGAマイクロスフェアーはPBS内で16日間にわたりセフメタゾンを徐放した。
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