• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

破骨細胞分化誘導因子可溶化の分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17390409
研究機関東京大学

研究代表者

田中 栄  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (50282661)

研究分担者 中村 耕三  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
キーワードRANKL / MMP14 / osteoclast
研究概要

骨芽細胞表面に発現するreceptor activator of NF-KB ligand(RANKL)は,破骨細胞前駆細胞表面に発現したRANKに結合することにより破骨細胞の分化およびその機能発現を促進する。これまでの報告から,RANKLには膜結合型と可溶型があり,膜結合型RANKLが切断されることにより可溶型RANKL(sRANKL)が生じるが,RANKL切断の生理的,病的意義は未だ不明である。生体内でのRANKL切断の意義を明らかにするために切断酵素の同定は重要であると考えられる。昨年度の研究では膜型のプロテアーゼであるmatrix metalloproteinase(MMP)14のノックアウトマウスを用いて,MMP14がRANKL切断に重要な役割を果たすことを明らかにした。本年度はノックアウトマウスの骨組織を詳細に検討した。MMP14ノックアウトマウスの骨組織は正常マウスと比較して破骨細胞数の増加を認め,骨量の低下を認めた。次にMMP14ノックアウトマウスから得られた骨芽細胞の破骨細胞形成支持能を検討するため,同腹正常マウスから得られた骨芽細胞,およびMMP14ノックアウトマウスから得られた骨芽細胞を正常な血球系細胞と共存培養した。活性化ビタミンD3存在下で,MMP14ノックアウトマウスから得られた骨芽細胞は効率的に破骨細胞の形成を誘導可能であった。このことからRANKL切断は破骨細胞形成を低下させ,骨吸収にとってnegativeな作用を有することが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Erk pathways negatively regulate matrix mineralization.Bone.2007,40:68-742007

    • 著者名/発表者名
      Kono SJ, Nakamura K, Tanaka S., et. al.
    • 雑誌名

      Bone 40

      ページ: 68-74

  • [雑誌論文] Negative feedback loop in the Bim-caspase-3 axis regulating apoptosis and activity of osteoclasts.J Bone Miner Res 22:1631-16392007

    • 著者名/発表者名
      Sato K, Tanaka S., et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Bone and Mineral Research 22

      ページ: 1631-1639

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi