研究課題
基盤研究(B)
1)EBウイルス学的特性の解析cDNAマイクロアレイによる遺伝子発現解析を行いIL-9がEBウイルス陽性鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株に特異的に発現していることをみいだした。そして発現したIL-9はautocrineの機序にて本疾患の細胞増殖能に影響している可能性を示した。7例の鼻性NK/T細胞リンパ腫組織よりDNAを抽出し、EBウイルス遺伝子であるLMP1遺伝子の変異を解析したところ、全てにおいて上咽頭癌での報告と類似するLMP1遺伝子C末端30塩基の欠失を認めた。LMP2A遺伝子変異の解析では、LMP2Aのアミノ酸配列において細胞障害性T細胞の抗原認識部位であるcodon348番の多型に関して、本邦例では全例threonineとなっており、発癌性と関連している可能性を示した。ケモカイン抗体アレイを用いて鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞株において発現が亢進しているケモカインとしてIP-10をみいだし、鼻性NK/T細胞リンパ腫細胞において自らのCXCR3に結合させ、autocrineの機序によって浸潤能を亢進させている可能性を示した。2)新たな診断法の開発新たな診断法の開発としては、real time PCR法を用いた、血清EBV DNA量測定の本疾患における治療前診断、再発徴候さらに予後因子としての有用性を証明した。3)新たな治療法の開発新たな治療法として、浅側頭動脈動注・放射線同時併用療法の臨床的有用性を示した。LHP1のpromiscuous epitopeを検索し、このepitopeを有するペプチドを合成し、HLA class IIに拘束されたLMP1 promiscuousepitopeを認識するヘルパーT細胞を誘導し、解析した。これらのヘルパーT細胞はHLA-DR9、HLA-DR53またはHLA-DR15に拘束され、ペプチドLMP1(159-175)を認識し、しかもEBV陽性のNK/T細胞リンパ腫細胞株を直接認識し、しかも細胞傷害能を示した。
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