研究課題
351家系の遺伝性難聴症例を対象にして、CDH23遺伝子異変と多型を解析した。現時点では、CDH23遺伝子変異を有する症例は同定されていない。難聴を合併する優性遺伝性小脳変性症家系から、ポジショナルクローニングにより新しい原因遺伝子puratrophin-1を同定した。オージオグラムでは中音領域の難聴を呈する優位性遺伝難聴家系を対象にして、既知の難聴遺伝子のスクリーングにより、WFS1遺伝子変異を同定した。Vlgr1(very large G-protein coupled receptor)ノックアウトマウスが、感覚毛の配列障害による難聴を呈し、Vlgr1は感覚毛間のankle linkの構成に関与している可能性を示した。Cdh23遺伝子は、コルチ器感覚細胞の感覚毛のtip linkの構成成分をコードしていると想定されており、両者の感覚毛における異なる局在が示された。さらに、実験動物モデルを用いた研究では、非症候群優性難聴のDFNA36のモデルであるBeethovenマウスの聴覚機能検査、組織学的研究を施行し、Tmcl修飾遺伝子座を4つ同定した。
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Laryngoscope (in press)