研究課題
基盤研究(B)
アレルギー性鼻炎患者の線維芽細胞を用いた研究では次のことが判明した。二本鎖RNA:poly(I:C)刺激によってRANTESとIL-8が産生された。しかしeotaxin、IL-1β、TNF-α、IFNα、IFNγ、IL-12は産生されない。IL-8産生シグナルは、JNK、PI3-kinase、p38 MAP kinaseの3経路であったが、RANTESはJNKとPI3-kinaseの2経路であった。IL-4刺激によって産生されるEotaxinはSOCS5の発現量に反比例し、PI3-kinaseが重要な役割をしている。二本鎖RNAで刺激をするとBlymphocyte stimulator protein(BLyS)が大量に産生される。この刺激はRho, Syk, Vav, c-Src, TRAF6, p-Selectinが関与している。CpG-DNAは、ヒト形質細胞様樹状細胞(pDC)に働きI型IFNの産生を以下の過程で起こす。IFN-αとCXCL10の発現が誘導され、IRF-7とCCL3の発現が亢進する。これらの亢進は、CpG-DNAの細胞内取り込みとその後のエンドゾームの成熟が関与する。CpG-DNAによるIFN-α、CXCL10、CCL3の発現にp38 MAPK経路の関与する。NF-kB family member p65とp50の活性が亢進した。NF-kB阻害剤を添加するとIRF-7、CCL3の構成的発現が低下し、IRF-7、IFN-α、CXCL10、CCL3の発現誘導も抑制される。スギ花粉症における舌下免疫療法臨床試験を行い、網羅的検討を行った。その結果、免疫治療により増加する8種類の血漿中蛋白が得られた。また末梢血リンパ球の網羅的なトランスフォーム解析(48,000 transcripts)では32の遺伝子発現が亢進した。これらのことから、新しいナノレベルの分子としてSOCS5、CpG-DNA、抗BLyS抗体、8種類の血漿中蛋白、32の遺伝子が候補となりえることを証明した。
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