研究課題
実験(1)骨髄間葉系幹細胞の採取とコラーゲン内での3次元立体培養ビーグル犬の骨髄を採取し、付着系細胞として骨髄間葉系幹細胞を含む細胞群を選択的にコラーゲン内で3次元培養する技術を確立した。実験(2)血管前駆細胞の採取と培養SD系ラットの腹部大動脈から採血しPBSで希釈した。遠沈管にFicollを分注し、その上に希釈血液を滴下した。遠心分離後、透明なFicoll層とPBS層の間に形成された白色の単核細胞層を採取した。得られた細胞をFibronectinでコートしたディシュに播種し、4日間培養した。得られた接着細胞を血管内皮前駆細胞を含む細胞群とした。このように血管前駆細胞の分離・培養法を確立した。実験(3)骨髄間葉系幹細胞の標識GFP遺伝子ファミリー、mRFP1、mHcRed遺伝子を、非増殖型レンチウイルスベクター、非増殖型マウスレトロウイルスベクター、siRNA発現ベクターファミリーに組み込んだものを作製した。組み換えレトロウイルスベクター用プラスミドDNAをレトロウイルスパッケージング細胞に導入し、非増殖型組み換えレトロウイルスを作製した。組み替えレンチウイルスベクター用プラスミドを293T細胞に導入し、非増殖型組み換え体レンチウイルスを作製した。モルモットの大腿骨から骨髄を採取し2日間培養した後、付着した細胞を間葉系幹細胞を含んだ細胞群として、先のレンチウイルスを感染させ遺伝子導入を行い、蛍光蛋白を発現させることに成功した。実験(4)生体材料の移植と組織学的評価SD系ラットを用いて気管欠損モデルを作製し、コラーゲンスポンジ片を移植した。ラット気管を摘出し、コラーゲンスポンジの経時的変化を組織学的に観察した。術後3日ではスポンジ周囲に細胞浸潤を認めたものの内部への浸潤は軽度で、血管新生は認められなかったが,術後7日では内部への細胞浸潤は増加し血管新生が認められた。
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