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2005 年度 実績報告書

癌関連網膜症に関与する網膜特異抗原遺伝子の生理機能に関する網羅的分子解析

研究課題

研究課題/領域番号 17390467
研究機関信州大学

研究代表者

菊池 孝信  信州大学, ヒト環境科学研究支援センター, 教授 (50177797)

研究分担者 太田 浩一  信州大学, 医学部, 助教授 (70262730)
中村 さち子  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (60313863)
宮原 照良  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (80362135)
キーワード癌関連網膜症 / RNA結合タンパク / ノックアウトマウス / two hybrid法 / 網膜神経細胞
研究概要

本研究計画の目的は、PTBLP遺伝子を中心として神経細胞特異的RNA結合タンパク遺伝子が網膜神経細胞の発生分化過程においてどのような役割を担っているのかを解明することにある。また、これらの遺伝子に関する遺伝子改変マウス等を用いて網膜神経細胞の発生および神経回路網の構築・維持に関する詳細な分子機構を網羅的に解析する。
本年度は以下の研究を行った。
(1)PTBLP遺伝子のノックアウトマウスの胎仔から眼球を摘出し、網膜神経細胞の分化過程について組織形態学的な検討を行った。E14〜18の胎仔眼球を摘出・固定し、パラフィン切片を調整した。HE染色後、顕微鏡下にて観察した。ホモ体、ヘテロ体および野生体の網膜組織を比較したところ、胎仔期の網膜では大きな差異は認められなかった。現在はE15〜E18の胎仔から網膜を摘出し、約2週間の器官培養を行い、網膜細胞の分化過程について検討している。
(2)PTBLPが相互作用する蛋白を同定するために酵母を用いたTwo-Hybrid法を行った。
PTBLP遺伝子の発現が最も高くなるP1〜P10の正常マウスの網膜よりRNAを抽出し、two hybrid screeningに用いるcDNAライブラリーを作製した。一方、マウスPTBLP遺伝子の完全長cDNA断片をtwo hybrid法に使用するバイトベクターに挿入した。このPTBLP-バイトベクターとcDNAライブラリーDNAを酵母細胞に導入し、栄養要求性の違いやLacZ遺伝子の発現の有無によって、選択的に約200個のクローンを単離した。これらのクローンの塩基配列を決定し、そのなかで正常な蛋白翻訳領域を有する約10個のクローンについてさらに詳細な解析を行っている。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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