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2008 年度 実績報告書

癌関連網膜症に関与する網膜特異抗原遺伝子の生理機能に関する網羅的分子解析

研究課題

研究課題/領域番号 17390467
研究機関信州大学

研究代表者

菊池 孝信  信州大学, ヒト環境科学研究支援センター, 教授 (50177797)

研究分担者 宮原 照良  信州大学, 医学部附属病院, 助教 (80362135)
キーワード癌関連網膜症 / 自己免疫疾患 / 網膜器官培養
研究概要

本研究計画の目的は、癌関連網膜症の患者血清が認識する網膜特異抗原として単離されたPTBLP遺伝子を中心として神経細胞特異的RNA結合タンパク遺伝子が網膜神経細胞の発生分化過程においてどのような役割を担っているのかを解明することにある。また、これらの遺伝子に関する遺伝子改変マウス等を用いて網膜神経細胞の発生および神経回路網の構築・維持に関する詳細な分子機構を網羅的に解析する。
本年度は以下の研究を行った。
(1) PTBLPノックアウトマウス胎仔網膜の器官培養系を用いた発生分化過程の解析
E16〜18のマウス胎仔眼から網膜を摘出し、セルロース膜上に注意深く広げ21日間培養し、網膜の三層構造が形成される培養系を確立した。また、この培養網膜において各種網膜細胞特異マーカータンパクの発現を免疫染色法を用いて確認した。次に、PTBLPノックアウトマウスのヘテロ体同士を交配させ、その胎仔網膜を用いて器官培養実験を行った。同腹の野性型(+/+)およびヘテロ体(+/-)とホモ体(-/-)で網膜の分化過程を形態学的に観察した。(-/-)の網膜の厚みは他の網膜に比べ20%ほど小さくなっていた。特に、内網状層の厚みが小さく神経節細胞層の細胞数が減少していた。また、電子顕微鏡で観察したところ視細胞外節の形成が(-/-)の網膜では脆弱であった。
(2) PTBLPと相互作用するRNAおよびDNA結合タンパクの検索
酵母Two-Hybrid法を用いた検索により、PTBLPとタンパク相互作用するRNAおよびDNA結合タンパク質の検索を行い、3個のRNA結合タンパクと16個のDNA結合タンパク質を見いだした。これらのタンパクについて網膜での発現部位およびPTBLPとの相互作用部位等の詳細な検討を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] B cell monoclonality of intraocular lymphoma and breast lymnhoma.2008

    • 著者名/発表者名
      Ohta K, Sano K, Hirano T, Sueimoto T, Kikuchi T.
    • 雑誌名

      Br J Ophthalmol. 92

      ページ: 296-297

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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