研究課題/領域番号 |
17390469
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
坂本 泰二 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10235179)
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研究分担者 |
松山 隆美 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30145479)
青柳 隆夫 鹿児島大学, 大学院理工学研究科, 教授 (40277132)
高尾 尊身 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 教授 (80171411)
居石 克夫 九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (70108710)
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キーワード | ヒアロサイト / 超音波 / 遺伝子導入 / CRP / VEGF / 硝子体手術 |
研究概要 |
今年度は、主に以下の研究を行った。In vitro実験では、線維芽細胞、網膜グリア細胞、網膜色素上皮細胞の培養を行い、遺伝子導入実験などを行った。遺伝子導入はウイルスベクター法や電気パルス法では、実用化へ問題が大きいので、近い将来の臨床応用を目指す意味から、超音波遺伝子導入を行った。この方法で用いる技術は、全て臨床応用されているものである。培養細胞に様々な条件下でDNAを導入すると、適当な条件下で遺伝子導入が可能であり、特にマイクロバブルを用いると飛躍的に導入効率が増大した。一方、細胞障害はほとんどなかった。そこで、GFP遺伝子を角膜に導入すると、効果的に遺伝子導入が可能となった。(特許申請中)次に、慢性炎症が加齢黄斑変性へ与える影響を調べる目的で、C-reactive protein(CRP)が網膜に及ぼす影響を調べた。CRPは濃度依存的に、培養網膜色素上皮細胞による血管内皮増殖因子(VEGF)の産生を刺激した。しかし、過量ではむしろアポトーシスを誘導した。このことは、慢性炎症が加齢黄斑変性に重要な役割を果たすという事実に適合する。最後に、臨床データの解析として。硝子体手術時に得られた硝子体サンプルの解析を行った。近年多用されているトリアムシノロン投与による変化を調べた。短期では、硝子体内のVEGF濃度は変化が無いが、長期ではむしろ減少していた。しかし、最も減少していたのはインターロイキン(IL)-6であり、糖尿病網膜症の増悪因子としてのIL-6の役割が注目された。この点は現在検討中である。さらに現在、ヒトサンプルでのヒアロサイトの収集に取り組んでおり、研究継続中である。
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