研究分担者 |
松山 隆美 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30145479)
青柳 隆夫 鹿児島大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40277132)
高尾 尊身 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 教授 (80171411)
居石 克夫 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70108710)
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研究概要 |
本年度は、基礎研究および臨床研究に一定の成果が得られた。基礎研究では、硝子体細胞の採取を進めたが、その際にhigh mobility group B(HMGB-1)という物質が多く含まれることがわかった。そのため、HMGB-1がどのような疾患で多く発生しているかを調べたところ、糖尿病網膜症のような慢性疾患ではなく、眼内炎、網膜剥離などの急性疾患に多いことが分かった。そこで、HMGB-1が実際にどのように働くかについて網膜剥離モデルを用いて作成したところ、MCP1と似たような挙動をしていること、およびstromal cell derived factor(SDF)-1と関連していることが分かった。結果は、Ki-I, et. al.,Curr Eye Res 2007,Arimura, et. al.:Graefes Archives,in pressに報告したが、細胞内シグナルについて現在研究中である。一方、超音波を用いた硝子体細胞への遺伝子導入を検討した。基礎実験として、ラット眼球周囲への遺伝子導入に成功した。現在本法を用いて硝子体細胞にCD9を導入して、走化性へ及ぼす影響を調べている。臨床研究では、硝子体内の環境変化について、Indocyanine green(Yamashita, et. al.Retina in press)、steroid(Yamakiri, et. al.,Graefes Archives,in press:Shimonagano, et. al.Jpn J Ophthalmol 2007 など)の影響について報告した。
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