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2005 年度 実績報告書

アパタイトコーティング層の微細構造制御による新しい生体活性型インプラント

研究課題

研究課題/領域番号 17390516
研究機関岡山大学

研究代表者

前川 賢治  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20304313)

研究分担者 吉田 靖弘  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (90281162)
窪木 拓男  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
鈴木 一臣  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (30050058)
早川 聡  岡山大学, 工学部, 助教授 (20263618)
尾坂 明義  岡山大学, 工学部, 教授 (20033409)
キーワードインプラント / チタン / 表面改質 / 細胞増殖 / 細胞増殖因子
研究概要

1.チタン表面へのリン酸系高分子の吸着制御
まず,生体内に豊富に存在し,種々の生体活性能を有するリン酸系高分子であるポリリン酸に着目し,チタン表面に対するポリリン酸の化学吸着を試みた.チタン表面の洗浄後,0.1,1,10wt%のポリリン酸溶液に24時間(37℃)浸漬させた後に,X線光電子分光分析法にて表面解析を行った.その結果,ポリリン酸はチタンに濃度依存的に化学吸着することが確認出来た.
2.リン酸系高分子吸着チタン表面での細胞動態
ポリリン酸吸着チタン表面でのヒト骨髄由来幹細胞ならびにマウス骨芽細胞様細胞株の細胞動態をMTS法により評価した.両種の細胞伴に初期細胞接着は,チタン表面へのポリリン酸吸着により有意に亢進された.また,細胞増殖に関してはチタン表面に吸着したポリリン酸の吸着量依存的に亢進された.一方で,ポリリン酸吸着チタン表面と同等の表面粗さを再現可能な正リン酸処理を旋したチタン表面では細胞応答の亢進は認められず,観察された細胞応答の亢進は,表面粗さによるものではなく,ポリリン酸自体のもつ生体活性能によるものと考えられた.
3.ポリリン酸処理チタン表面への細胞増殖因子の吸着制御
自作の表面プラズモン共鳴(SPR)解析装置を用い,チタンセンサー表面に対する塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)の吸着・脱離過程の継時的な特性を,ポリリン酸処理の有無で比較した.その結果,ポリリン酸溶液で前処理したチタンセンサーへのbFGFの吸着量が,無処理のチタンセンサーに比較して約1.3倍に増大した.興味深いことに,このセンサー表面に吸着したbFGFは,無処理センサーでは経時的に脱離する傾向にあったが,ポリリン酸処理したものではそのような現象は観察されなかった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Adsorption of polyphosphoric acid to titanium surface and its effect on hBMSC attachment2005

    • 著者名/発表者名
      K.Maekawa et al.
    • 雑誌名

      International Congress Series 1284, Interface Oral Science

      ページ: 332-333

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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