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2005 年度 実績報告書

抜去した歯を用いた歯槽骨形成法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17390524
研究機関愛知学院大学

研究代表者

尾澤 昌悟  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50323720)

研究分担者 宮前 真  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10340150)
蛭川 幸史  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (60340147)
天野 優一郎  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20281470)
キーワード抜歯 / 歯槽骨 / 骨形成 / 骨形態計測 / マイクロCT / 三次元
研究概要

歯を失うことによりおこる持続的な歯槽骨の吸収は,その後の補綴治療を困難にするひとつの要因となっている.また,デンタルインプラントによる審美的な歯冠修復においても,フィクスチャー埋入部位の歯槽骨の保存や造成は必要不可欠な条件となっている.そこで本研究は,抜去され捨てられてしまう歯を利用して,歯槽骨の保全や再生を図る方法を開発することを最終目標にして,そのための基礎的データを収集することを目的としている.初年度では,ラットをモデル動物として,抜去歯を破砕して再び生体に移植する実験系を確立することを試みた.
まずラットの下顎切歯を抜歯して,その抜歯窩に粉砕した同一個体の切歯を担体と共に埋入した.切歯は凍結粉砕器を用いて,直径0.3mm以下に粉砕し,その粉砕片の担体としては,アテロコラーゲンを使用し,抜歯直後の抜歯窩に填塞した.施術後2週と5週に動物を屠殺し,下顎骨を摘出した.抜歯窩中の骨形成量を3次元的に定量するために,マイクロCTを用いた骨形態計測法により評価を行った.その結果,粉砕した歯を混ぜた実験群において,対照群より部分的に高い骨量が認められ,本方法の有用性が示唆された.今後は,粉砕した歯を混ぜる担体として,最適な性状のものを検索するとともに,投与方法についても検討する.またマイクロCTによる解析は,従来の病理切片による視覚的な評価方法よりも,より立体的で客観的な骨形成量を評価することが可能であり,今後の実験に有用であることが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Photoelastic evaluation of load transfer to an implant connected to a natural tooth under varying types of periodontal support.2006

    • 著者名/発表者名
      Ozawa S et al.
    • 雑誌名

      Prosthodontic Research and Practice Vol.5(In press)

  • [雑誌論文] Effect of tensile force on the expression of IGF-I and IGF-I receptor in the organ-cultured rat cranial suture.2005

    • 著者名/発表者名
      Hirukawa K et al.
    • 雑誌名

      Arch Oral Biol Vol.50(3)

      ページ: 367-372

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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