研究課題/領域番号 |
17390529
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
引地 尚子 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50292876)
|
研究分担者 |
高戸 毅 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (90171454)
水上 浩明 自治医科大学, 附属病院, 講師 (20311938)
石井 聡 東京大学, 医学系・研究科, 准教授 (10300815)
小山 博之 東京大学, 医学部・附属病院, 特任准教授 (10241994)
片岡 一則 東京大学, 工学系・研究科, 教授 (00130245)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
キーワード | 脂質メディエータ / 骨破壊性病変 / 破骨細胞 / 血小板活性化因子 |
研究概要 |
脂質メディエータは、シグナル伝達を行う脂質の総称で、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンなどを含む。その多くは、膜のグリセロリン脂質がホスホリパーゼA_2に加水分解されることにより産生される。また、これらの脂質メディエーターはG蛋白質共役受容体(G protein-coupled receptors;GPCR)を介してその活性を現すことが多い。脂質メディエータの1つであるプロスタグランジン(PG)、特にPGE2は骨破壊性病変において、大きな役割を果たしていることが知られている。PGの合成酵素はシクロオキシゲナーゼ(COX)である。しかし、骨破壊性病変のすべてが、COX阻害剤で軽快するわけではない。一般にCOXの上流にある脂質メディエータの多くは強い起炎作用を持つにもかかわらず、硬組織代謝においては、PG以外、ほとんどその機能が検討されていなかった。 われわれは骨吸収性疾患に関連があると思われる脂質メディエータを網羅的に検討した結果、その中の一つの血小板活性化因子(PAF)受容体の遺伝子抑制は骨形成を損なわず、骨吸収を抑制することができることをその受容体ノックアウトマウスを用いてin vivo、in vitroで明らかにした。また、他の複数のメディエータについても骨疾患との関連性について検討し、従来、骨疾患と関連が明らかでなかったいくつかのメディエータが関連していることを明らかにしつつある。
|