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2005 年度 実績報告書

培養脳幹を用いた咀嚼・嚥下運動連関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17390535
研究機関大阪大学

研究代表者

古郷 幹彦  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20205371)

研究分担者 飯田 征二  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40283791)
小泉 英彦  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (10324790)
山西 整  大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (20397780)
キーワード咀嚼運動 / 嚥下運動 / 呼吸 / 三叉神経 / 頭部 / 口 / 顎 / 力学
研究概要

妊娠ラットを飼育し、出生後1から7日の新生児ラットを用いた。新生児ラットから嚥下・咀嚼研究用培養脳幹標本を作製した。脳幹のほか三叉神経や迷走神経、上喉頭神経が保存されねばならない。
咀嚼運動の誘発:咀嚼のパタンジェネレータ近くにNMDAをはじめとする薬剤刺激をおこない培養脳幹標本に安定して咀嚼運動が起こることを確認した。記録は三叉神経で確認するだけではなく、一部は顎をつけた標本を作製し、肉眼で咀嚼運動を確認し、咀嚼筋からの筋電図でも安定した咀嚼運動が起こることを確認した。
嚥下運動の誘発:孤束核近くにNMDAをはじめとする薬剤刺激をしたほか、上喉頭神経への電気刺激により安定した嚥下運動を得た。これは食道・舌をつけた標本でも嚥下運動が起こることを確認した。
咀嚼運動に対する嚥下運動の影響の検討
咀嚼運動をある一定期間誘発し、それに対して嚥下運動を誘発したときの影響について三叉神経の神経活動で分析した。その結果、咀嚼運動を起こしている間に嚥下運動を誘発すると咀嚼運動が抑制されることが認められた。
現在逆に嚥下運動に対する咀嚼運動の影響についてパタンジェネレターを刺激することにより検討を行っている。現在のところ嚥下運動の咀嚼運動に対する効果よりも弱いが嚥下運動も咀嚼運動により抑制される傾向が認められている。しかしながら統計的に確定するには至っていない。今後さらに呼吸運動との関係についても検討を行っていく予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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