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2005 年度 実績報告書

4次元声道モデルに基づいた鼻咽腔閉鎖機能診断、治療支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17390543
研究機関昭和大学

研究代表者

片岡 竜太  昭和大学, 歯学部, 講師 (20214322)

研究分担者 斎藤 浩人  昭和大学, 歯学部, 助手 (20343501)
山下 夕香里  昭和大学, 歯学部, 講師 (50260906)
今井 智子  北海道医療大学, 心理学部, 教授 (60260907)
大久保 文雄  昭和大学, 医学部, 助教授 (30223762)
キーワード鼻咽腔閉鎖運動 / 4次元MRI / 発声 / 鼻咽腔閉鎖パターン / 同期サンプリング法
研究概要

【目的】同期サンプリング法(Synchronized Sampling Method, SSM)を応用した高速シネMRIを用いて健常成人の鼻咽腔閉鎖運動を再構築し3次元動画像を得る。健常者の鼻咽腔閉鎖運動を4次元的に把握し、4次元声道モデルを構築する。
【方法】対象は健常成人12名(男性5名、女性7名)である。MRI装置は島津-マルコーニMAGNEX ECLIPSE 1.5T Power Drive 250を使用した。被験者はMRI装置内で仰臥位となり、外部トリガーの信号に合わせて128回検査音を繰り返し発話した。検査音は、音節/impee/とした。4D-MRIでの鼻咽腔閉鎖運動の観察、特に軟口蓋、咽頭側壁、咽頭後壁の動態を舌運動、口唇閉鎖などと関連付けて計測した。
【結果】鼻咽腔閉鎖様式は健常者においても被験者によって異なることが明らかとなった。Skolnickの分類に従うとcoronal pattern 5例,circular pattern 6例,circular with passavant's ridge 1例が認められた。安静時の鼻咽腔開存部の形態と鼻咽腔閉鎖パターンに関連が認められ、形態が扁平のものはcircularあるいはcircular with passavant's ridge、円形のものはcoronal patternであることが認められた。計測の結果左右径には明らかな差が認められなかったが、前後径ではcircularあるいはcircular with passavant's ridgeパターンでは平均8.5mm、coronal patternでは平均13.5mmと明らかな差を認めた。
【考察】安静時の鼻咽腔形態を把握すると、閉鎖パターンが予測でき、その情報は補綴的発音補助装置の作成に役立つと考えられた。また、得られた情報を鼻咽腔閉鎖不全の評価に応用できる可能性が示唆された。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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