研究課題/領域番号 |
17390556
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
朝田 芳信 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20184145)
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研究分担者 |
伊平 弥生 鶴見大学, 歯学部, 助手 (40200018)
井上 裕子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50367306)
美島 健二 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (50275343)
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | 樋状根 / 近交系マウス / 分子遺伝学 / QTL解析 / 連鎖解析 / LODスコア |
研究概要 |
ヒトの下顎第二大臼歯あるいは第三大臼歯にみられる癒合根は樋状根と呼ばれている。その成因に対する形態学的検討が数多く報告されているが、未だ不明な点が多い。そこで、ヒト樋状根の疾患モデルマウスであるC57Lマウスを用いた遺伝学的研究から、その成因には遺伝要因の関与が大きく、極少数の遺伝子によって制御されている可能性を示唆する報告がある。C57Lマウスを用いた分子遺伝学的研究が数多く行われてきたが、樋状根成因に対する原因遺伝子の特定には至っていない。その背景として、癒合形態の数値化の困難さが挙げられ、表現型としての癒合形態の評価法が存在していなかった。そこで、本研究では、歯根癒合形態をMicro-CT画像より3次元構築することで数値化に成功したことを踏まえ、樋状根を有するC57Lマウスと正常歯根を有するAKRマウスの交配から得られたF1マウスにAKRマウスを戻し交配しN2マウスを作出した。そこで、樋状根成因に対する量的遺伝解析をMapmanager QTxb11を用いて行った。その結果、染色体6番でHigh significantなLODスコアを、7番および8番でsignificantなLODスコアが得られたことから、3つの染色体が候補染色体となり得ることが示唆された。さらに、染色体6番の36.1cM付近に存在するD6Mit230で、High significantなLODスコア(LOD=4.7)が得られたことから、歯根の形態形成に関与する主要遺伝子が存在する可能性の高いことが示唆された。また、染色体7番の49.2cM付近に存在するD7MitlO5(LOD=3.0)ならびに染色体8番の24cM付近に存在するD8Mit65(LOD=3.0)においても関連遺伝子の存在が示唆された。
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